貞純(チョンスン)王后|14歳で英祖の妻になり巨悪を繰り返した悪魔

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・貞純王后ってどんな人物だったの?
・どんな悪事を重ねたの?
・貞純王后が登場する作品は?

なつき

こんな疑問に答えていくよ!

14歳で王妃となり、その後に「王の祖母」や「王の曾祖母」にもなった貞純王后。

本来なら、王族女性の最長老として王朝の正統性を守るはずであった彼女が、『裏の三大悪女』とまで呼ばれるようになった由縁は一体何だったのでしょうか?

そこで今回は「貞純(チョンスン)王后|14歳で英祖の妻になり巨悪を繰り返した悪魔」と題し、ご紹介していきます。

はると

朝鮮王朝時代の悪女について気になる人は、次の記事も合わせて読むことで時代劇がもっと面白くなるよ!

目次

貞純(チョンスン)王后のプロフィール

姓名貞純(チョンスン)王后
生没年1745年12月2日〜1805年2月11日
配偶者第21代王・英祖

略年表

1745年金漢耈(キムハング)の娘として生まれる。
1759年14歳で朝鮮王朝第21代王・英祖の継妃になる。
1762年荘献(思悼)世子が米びつ事件で死亡。
1776年思悼世子の息子・李祘(イサン)が第22代王・正祖として即位。
1800年第23代王・純祖が即位し、垂簾聴政を3年間行う。
1805年61歳で死去。
引用:韓国時代劇で学ぶ人物事典

貞純王后を分かりやすく解説

なつき

貞純王后は英祖が長年連れ添った最初の正室の貞聖(チョンソン)王后が亡くなった2年後に、揀擇(カンテク)に参加して2番目の正室となったのよ。当時、貞純王后は14歳で、英祖は65歳だったから孫と祖父ほどの年齢差があったの。

豆知識①揀擇(カンテク)とは
王妃を選抜する行事のことよ。世子が適齢期を迎えたり、王が妃を迎える必要があるときに、臨時の官庁である嘉礼都監(カレドガム)が設置されて、国中に禁婚令が出されたの。ちなみに、禁婚令の対象になるのは9~15歳前後の両班家の娘のみで、側妻の子や、父が亡くなっている場合、王族や側室の家系は対象外よ。王に見合う女性をより多くの中から選抜するために、対象の娘は必ず揀擇に参加しなければならなかったの。

はると

14歳と65歳の夫婦・・・。今の時代では法に触れちゃうね。でも65歳の男性が14歳の少女を妻に迎えると決めたからには、それなりの理由があったんだろうね。

なつき

貞純王后の才覚が他の参加者よりもずっと優れていて、英祖を感嘆させたそうよ。65歳の老人の妻となった貞純王后は、まず真っ先に英祖が亡くなった後に、いかに自分が有利な形で王宮に残るかを考えたの。そこで邪魔になったのが、英祖の側室から生まれた荘献(チャンホン)世子だったの。

はると

結婚してすぐに、相手の死後の自分の利益を追求するなんて。愛のかけらもないね。

なつき

愛よりも一族の繁栄が優先された時代だもんね。荘献世子は、貞純王后より10歳も年上だったんだけど、世子を排除するために貞純王后は、世子の素行を歪めて英祖に伝えたの。もともと世子と英祖は不仲で、官僚たちの主流派になっていた老論(ノロン)派からも嫌われていたから、貞純王后の行いで父と息子の溝はさらに深まって行ったの。

はると

貞純王后の思惑通りに事が運んだんだね。

なつき

荘献世子に対する不信感が爆発した英祖は、世子を米びつに閉じ込めて餓死しさせてしまったの。荘献世子の死後、彼の息子である正祖(チョンジョ)が第22代王として即位したわ。正祖は父の無念を晴らすために、父の死に関与した者たちを次々に処罰をしたんだけど、“孝行”こそが最大の徳目になっている朝鮮において、祖母にあたる貞純王后を罰するのは倫理的に難しいことで、結局不問に伏すしかなかったの。

はると

お父さんの死に関与したと知ってて祖母だから罪に問えない、って悔しいね。罰から逃れた貞純王后は次にどんな行動を取ったの?

なつき

正祖が政治基盤を整えて力をつけていってからは、悪目立ちして自らに矛先が向かないように鳴りを潜めたとされているわ。そんな、貞純王后に再び出番が巡ってきたのは1800年の6月、正祖が病に倒れた時だったわ。

はると

王が力を弱めたときに、ここぞとばかりに出てきたんだね。

なつき

「煎じ薬を持ってきなさい!」って貞純王后が煎じさせた薬を飲んだ矢先、高熱と腫れ物に苦しめられながら正祖は息を引き取ったの。その後に、正祖の息子である純祖(スンジョ)が第23代王に即位したんだけど、まだ彼は10歳で政治を仕切るなんて到底できなかったわ。そこで垂簾聴政を行ったのが曾祖母である貞純王后だったの。

はると

怪しいね。実に怪しい。英祖と結婚した時から、いかにして自分が長く王宮に有利な形で残れるかを考えていた貞純王后だもん。

なつき

その通り。実際に、正祖が亡くなって一番徳をした貞純王后による毒殺説が宮中に流布したそうよ。でも、彼女の悪行はこれだけで終わらないの。垂簾聴政をいいことに、政治を我が物のように扱って正祖の政策をことごとく潰したり、カトリック教の弾圧を行なったの。

なぜカトリック教の弾圧を行なったの?
理由は2つあって、①国教であった儒教的価値観を否定する宗教であったこと、②自分に敵対する勢力が多かったこと、とされているわ。つまり、政敵を排除するという個人的な事情も関与していた、ってことね。

なつき

具体的には、「五家作統法」という飢餓に備えて近所の5つの家が互いの食糧事情を把握するために作られていた制度を利用して、互いにカトリック教でないかを監視させたの。仮に、5つの世帯の中から1世帯でもカトリック教の信者が出たら連帯責任で皆処罰される、という悪法でその犠牲者は数万人にのぼったとされているわ。

はると

自分の都合の良いように政治を支配して、何の罪もない多くの人の命を奪うなんて。恐怖政治以外の何ものでもないね。

貞純(チョンスン)王后が登場する主な作品一覧

ドラマ名役者名
朝鮮王朝五百年 閑中録(88〜89)キム・ヨンソン
王道(91)キム・ジャオク
大王の道(98)イ・イネ
牧民心書 〜実学者チョン・ヤギョンの生涯〜(00)キム・ヨンナン
洪国栄 ホン・グギョン(01)ヨム・ジユン
漢城別曲(07)チョン・エリ
イ・サン(07〜08)キム・ヨジン
正祖暗殺ミステリー8日(07)キム・ヒジョン
風の絵師(08)イム・ジウン
ペク・ドンス(11)クム・ダンビ
秘密の扉(14)ハ・スンリ
袖先赤いクットン(21)チャン・ヒジン
映画名役者名
王の涙-イ・サンの決断-(14)ハン・ジミン
王の運命-歴史を変えた八日間-(15)ソ・イェジ
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