・ホン・ギルドンはなぜそこまで人気なの?庶民のヒーローと言われる所以は?
・義賊って何?3大義賊に数えられる残りの人物は誰?
・彼の生涯について知りたい!
こんな声に応えていくよ!
不正を働く役人や庶民を苦しめる貴族を懲らしめ、奪った金品を貧しい人々に分け与えたことで庶民のヒーローと呼ばれたホン・ギルドン。
韓国の人々から広く親しまれ、ドラマや映画でも度々取り上げられる彼の生涯とは一体どのようなものだったのでしょうか。
そこで今回は「ホン・ギルドン|燕山君代に実在した庶民のヒーロー!3大義賊の一人に迫る」と題し、ご紹介していきます。
ホン・ギルドンのプロフィール
名前 | 洪吉同/洪吉童(ホン・ギルドン) |
生没年 | 不詳 |
職業 | 義賊 |
ホン・ギルドンが活躍したとされる燕山君時代について知りたい人は、次の記事も合わせて読んでみてね!ちなみに燕山君は朝鮮王朝随一の暴君と言われているわ。
略年表
生年不詳 | 全羅道長城郡で洪尚直の息子として生まれたという説がある。 |
1500年 | 洪吉同という名の盗賊が逮捕されたと『朝鮮王朝実録』に記される。 |
1513年 | 『朝鮮王朝実録』で再び言及される。 |
1607年頃 | 許筠(ホギュン)によるハングル最古の小説『洪吉童伝』の主人公として描かれる。 |
ホン・ギルドンを分かりやすく解説
ホン・ギルドンには2つの側面があるのよ!一つは『朝鮮王朝実録』に登場する実在の人物、洪吉同。もう一つは、許筠の小説『洪吉童伝』の主人公・洪吉童よ。
よく見ると、ホン・ギルドンの「ドン」の字が違うんだね!
実在した洪吉同は農民盗賊のトップで、両班の身なりで武装をして仲間たちと両班の邸宅や官庁を襲っていたそうよ。
小説ではどのように描かれているの?
名家の庶子に生まれて、父を父とも呼べず不遇の少年時代を送った洪吉童が盗賊の頭となり、妖術を駆使して悪徳官僚を襲い財宝を奪う人物として描かれているわ。後に朝鮮を離れて王となり、島に理想郷を作り上げるのよね〜。
へえ〜妖術か〜。面白いね!ハングルで書かれた最初の小説ってこともあって、広く国民に愛されたんだろうね!
ええ。韓国では日本の「山田太郎、鈴木一郎」のように、銀行や役所での書類の記入例として用いられるくらい親しまれている名前だそうよ!ちなみに、3大義賊と呼ばれる残りの2人は黄海道で反乱を起こした白丁出身の盗賊・林巨正(イム・コッチョン)と、普段は男寺党の芸人で裏の顔は剣契として活躍した民衆のヒーロー・張吉山(チャン・ギルサン)よ!
ホン・ギルドンの登場する主な作品
作品名(ドラマ) | 役者名 |
洪吉童 -ホン・ギルトン-(98) | キム・ソックン |
快刀ホン・ギルドン(08) | カン・ジファン |
逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン-(17) | ユン・ギュンサン |
『快刀ホン・ギルドン』は小説をベースとしながらも、謎の少女とのラブストーリーや落ちぶれた王子の復讐劇などが絡み合った作品となっているわ。
『逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン-』は実在のホン・ギルドンをモチーフとしながら、暴政に立ち向かう革命家へと成長していく設定になっているわ。このドラマでホン・ギルドンは“心優しく、力持ち”という新しいイメージが定着したみたい!