【朝鮮王朝3代】太宗(イバンウォン)|後世に繋ぐ国の基盤を築くった王

この記事では朝鮮王朝3代王・太宗についてまとめています。

・太宗って何をしたの?
・ドラマ通りの人物だったの?
・太宗が登場する作品が知りたい!

ゆき

こんな疑問・要望に答えていくわよ!

優れた政治力と揺るぎない行動力で王権を強化し朝鮮王朝の基礎を築いた太宗。

太宗と言えば『六龍が飛ぶ』のユ・アインを想像する人も多いでしょう。ドラマで人気を博した太宗の実際の生涯とは一体どのようなものだったのでしょうか。

そこで今回は、「【朝鮮王朝3代】太宗(イバンウォン)|後世に繋ぐ国の基盤を築くった王」と題しご紹介していきます。

太宗(テジョン)/李芳遠(イ・バンウォン)のプロフィール

イ・バンウォン
姓名李芳遠(イ・バンウォン)
生没年1367年6月13日〜1422年5月30日
親族父:初代王・太祖
母:神承仁順聖神懿王后(安辺韓氏)
妻:彰徳昭烈元敬王后(驪興閔氏)、他
息子:譲寧大君(ヤンニョンテグン)、第4代王・世宗(セジョン)、他

略年表

1367年初代王・太祖と神懿王后韓氏の五男として誕生する。
1398年第一次王子の乱で、異母弟の芳蕃(バンボン)、芳碩(バンソク)、鄭道伝(チョンドジョン)を殺害する。
1400年第二次王子の乱を鎮圧、朝鮮3代王として即位する。
1401年漢陽へ遷都する。長男の譲寧大君(ヤンニョンデグン)を世子に冊封する。
1418年譲寧大君を廃し、三男の忠寧大君(チュンニョンデグン 後の世宗)を世子に冊封して譲位する。
1422年56歳で亡くなる。

史実では

朝鮮を興した李成桂(イソンゲ)の五男。幼い頃から聡明で、父から大きな期待を寄せられていたが、後継の座を異母弟の芳碩(バンソク)に奪われたことや、鄭道伝(チョンドジョン)の目指す宰相政治に不満を募らせる。


1398年、芳遠(バンウォン)は第一次王子の乱を起こし、鄭道伝をはじめ芳碩とその兄・芳蕃を殺害する。事件後、王座は次男・芳果(バングァ:第2代・定宗)が継ぐが、実権は芳遠が握っていた。


2年後、今度は四男・芳幹(バンガン)が第二次王子の乱を起こし、それを鎮圧した芳遠は定宗から譲位され、ついに王座に上り詰める


朝鮮第3代王として即位すると、再度漢陽(ハニャン)への遷都を実施し、私兵の解体、崇儒抑仏など、国家安定のための政策を次々と実行。


中央集権化を進めて戸籍の整備や「楮貨(チョファ)」という紙幣の導入に力を注ぎ、庶民が王に直訴できる「申聞鼓(シンムンゴ)」を取り入れるなど国家の基礎を築いた太宗だが、後に最も頭を悩ませたのは後継問題だった。


1418年、太宗は世子だった長男の譲寧大君(ヤンニョンテグン)を廃し、三男の忠寧大君(チュンニョンテグン)を新たに世子とした


しかし、太宗は譲位した後も軍権だけは手放さなかった。

韓国時代劇で学ぶ人物大辞典

分かりやすく解説

ゆき

太宗と言ったら『六龍が飛ぶ』のユ・アインよね!♡

ひろき

太宗はどんな王様だったの?

ゆき

幼い頃から賢くて父である太祖が朝鮮を建国するときにも活躍したそうよ。それなのに、自分を時期王、つまり世子にしてくれなかったことに反感を抱いて、異母弟たちを殺害したの。そして、兄である定宗を2代目の王に就かせて裏で実権を握ったとされているわ。

ひろき

控えめだった定宗とは違って結構強引な性格だったんだね。

ゆき

太宗は王座に就くと、王権と国防を強化して中央集権化を推し進めるとともに、他国との関係でも経済を重視した政策をとって財政を安定させたの。1418年に世宗(セジョン)に譲位した後も軍事権を握って権力を行使していたそうよ。

ひろき

太宗が行った政策の数々がのちの朝鮮の基盤となったんだね。多少強引だけど王としての腕は確かだったんだ。

ゆき

そうね!ちなみに長男の譲寧大君(ヤンニョンテグン)を廃したのは、彼が問題児だったからだそうよ。気になる人は彼の記事を見てみてね。

太宗(テジョン)/李芳遠(イ・バンウォン)と王子の乱の真相

朝鮮初期を揺るがした二つのクーデター

太祖には8人の息子がいますが、長男から六男までが先妃・神懿王后の子で、七男と八男が神徳王后の子です。そんな中、太祖は後継者として長男の芳雨を差し置いて八男の芳碩を指名しました。

この知らせに先妃の息子たちは一斉に反発し、特に建国に貢献した芳遠の不満は募りました

1398年、鄭道伝は遼東征伐を計画し、王子たちの私兵を軍制に一本化しようとします。それを王子の排除と受け取った芳遠は兄弟と結束して鄭道伝と芳碩、七男の芳蕃を殺害したのです。これが第一次王子の乱です。芳遠の側近・河崙(ハリュン)もこれに同調しています。

2年後の1400年、四男・芳幹は権力を掌握した芳遠に危機感を抱き、密かに私兵を強化していました。一方、武臣の朴苞(パクポ)は第一次王子の乱で活躍したにもかかわらず評価されないことに不満を抱いていました。

こうした中で、王座への野心を燃やした芳幹は朴苞の助けを借りて軍事行動を起こします。しかし、市街戦を繰り広げたのちに芳遠に鎮圧され、芳幹は配流となり朴苞は処刑されました。これが第二次王子の乱です。

ゆき

鄭道伝について詳しく知りたい人は、彼の記事を読んでね!

太宗(テジョン)/李芳遠(イ・バンウォン)のドラマ作品

作品名(ドラマ)役者名
『龍の涙』ユ・ドングン
『大王世宗』キム・ヨンチョル
『根の深い木』ペク・ユンシク
『鄭道博(チョン・ドジョン)』アン・ジェモ
『イニョプの道』アン・ネサン
『六龍が飛ぶ』ユ・アイン
『純粋の時代』チャン・ヒョク
ゆき

私のおすすめは何と言っても『六龍が飛ぶ』ね!ユ・アインがかっこいいのはもちろんなんだけど、鄭道伝に心酔して彼の理想を自分のものとする朝鮮建国前夜と、建国後に自分の思っていた理想国家との違いに狼狽する狂気をはらんだ姿がまたいいのよ〜!

ひろき

ユ・アインへの熱がす、すごい…。

ゆき

架空の人物も随所に登場するんだけど、ドラマを盛り上げてくれる欠かせない存在となっているわ!

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