・死後、尊称が贈られなかったのは稀代の暴君・燕山君と光海君だけだったって本当?
・光海君は一体何をしでかしたの?
・後世で評価が一変したのはなぜ?
なつきこんな疑問に答えていくよ!
戦乱からの復興に努めるも、クーデターにより追放された光海君。
稀代の暴君・燕山君と並び、死後、尊称が贈られなかった光海君の知られざる歴史とは…。
そこで今回は、「光海君はどんな王?家系図・功績・最後と登場ドラマを解説」と題し、近代、暴君としての見方が変わりつつある光海君について、その経緯を踏まえご紹介していきます。
光海君はどんな王?家系図・功績・最後を先に整理
光海君(クァンヘグン/イ・ホン)は、壬辰倭乱後の復興と現実的な外交を進めた一方、王位を脅かす親族への処置や仁穆大妃の幽閉が反発を招き、1623年の仁祖反正で廃位された朝鮮王朝15代王です。功績と失政の両面があるため、現在も評価が分かれます。
| 知りたいこと | 要点 |
|---|---|
| 家系図 | 父は14代王・宣祖、母は側室の恭嬪金氏、同母兄は臨海君です。異母弟に永昌大君がおり、光海君を追放した仁祖は異母弟・定遠君の息子にあたります。 |
| 主な功績 | 戦乱で荒廃した国土の復興を進め、1608年には京畿道で大同法を試行しました。 |
| 外交 | 明と後金が争う状況で、一方へ極端に傾かない現実的な対応を取り、戦争への巻き込まれを避けようとしました。 |
| 最後 | 1623年の仁祖反正で廃位され、各地を転々とした後、1641年に流刑地の済州島で亡くなりました。 |
家族と政変の流れは、父の宣祖、次の王となった仁祖の記事を続けて読むと整理しやすくなります。壬辰倭乱期の背景は李舜臣、王位の流れは朝鮮王朝歴代王27人一覧で確認できます。
光海君の評価と前後の王を理解する関連記事
光海君は宣祖の後を継いだ王で、後世で評価が分かれる人物です。壬辰倭乱後の復興、外交判断、仁祖反正による失脚を理解するには、宣祖・仁祖・李舜臣の記事とつなげて読むのが有効です。
光海君(クァンヘグン)/李琿(イ・ホン)のプロフィール


| 姓名 | 李琿(イ・ホン) |
| 生没年 | 1575年6月4日〜1641年8月7日 |
| 親族 | 父:第14代王・宣祖 母:恭嬪金氏 妻:廃妃柳氏(文城郡夫人)、他 息子:廃世子祇、他 |
略年表
| 1575年 | 朝鮮王朝第14代王・宣祖と側室・恭嬪金氏の次男として誕生。 |
| 1592年 | 壬辰倭乱が勃発、世子に擁立される。 |
| 1602年 | 継妃・仁穆王后金氏が永晶大君を出産。 |
| 1608年 | 34歳で第15代王に即位。 |
| 1623年 | 「仁祖反正」で失脚、廃位。 |
| 1641年 | 67歳で死去。 |
光海君を取り巻く人物


史実では
14代王・宣祖と側室・恭嬪金氏の次男。傍系の王としてのコンプレックスを抱えていた宣祖は嫡男がいない為、長年世子冊封を避けていた。
韓国時代劇で学ぶ人物大辞典
壬辰倭乱の勃発後、宣祖は非常事態で分朝体制となる流れで光海君を世子に決定し、都を守るように命じた。だが、明は光海君が傍系かつ次男であるとの理由で世子冊封をたびたび拒否。
戦争が終わり、宣祖の継妃・仁穆王后に嫡男・永晶大君が誕生すると、宣祖は態度を一変してで光海君を遠ざけ、光海君を支持する大北派と永晶大君を支持する小北派による闘争も始まった。
やがて病が悪化した宣祖はやむなく光海君に譲位。光海君は王位に就いたものの、長兄の臨海君(イメグン)や義弟の永晶大君の存在を脅威と考え、相次いで除去。
これで王位は盤石になるかに見えたが、阻害された西人たちが光海君による廃母殺弟を理由に、綾陽君(ヌンヤングン)を担いでクーデター(仁祖反正)を起こし、光海君は廃位。
在位期間より長い年月を配流地で過ごし、67歳で息を引き取った。
光海君の豆知識



朝鮮王朝の27人の王の中で、死後、尊称が贈られなかったのは稀代の暴君として知られる第10代王・燕山君と、第15代王・光海君だけよ。王になるために反対勢力を粛清して、幼い兄弟にまで手をかけたそうよ。



そりゃダメだよ。それじゃあ、彼も燕山君と同じで暴君だった、ってこと?



それが、近年になって光海君の功績を検証した結果、そこまでの暴君ではなかった、という見方が強くなっているそうよ。



それはなんでなの?



戦争で荒廃した国土を回復させるために、江戸幕府と和議を結んだり、国民の負担を軽減させるために税制の改革を行うなどの善政も行っていたからよ。それに燕山君と違って、自ら悪事に手を染めたのではなく、臣下たちに暴政を仕向けられたという説もあるの。



ふ〜ん。そうだったんだ。



まあ、何が真実なのか実際のところ分からないけどね。ドラマや映画で人気俳優が光海君を演じていることも彼の功績を見直すきっかけになってそうね。
光海君(クァンヘグン)/李琿(イ・ホン)の登場する主な作品



光海君が登場するドラマは多くて、過去には暴君として描かれることが多かったんだけど、最近は「政治力に長けた」「人間的な」「悲運の王」として描かれているわ。
| ドラマ(放送年) | 役者名 |
| ホジュン 宮廷医官への道(1999) | キム・スンス |
| 王の女(2003) | チソン |
| 不滅の李舜臣(2004) | イ・ジュン |
| 火の女神ジョンイ(2013) | イ・サンユン/子役:ノ・ヨンハク |
| 王の顔(2014) | ソ・イングク |
| 華政<ファジョン>(2015) | チャ・スンウォン |
| 軍師リュ・ソンリョン〜懲毖録<ジンビロク>〜(2015) | ノ・ヨンハク |
| 王になった男(2019) | ヨ・ジング |
| ノクドゥ伝(2019) | チョン・ジュノ |
| ポッサム 運命を盗む(2021) | キム・テウ |
| 映画(放送年) | |
| 王になった男(12) | イ・ビョンホン |
| 代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン(2017) | ヨ・ジング |



「王の顔」ではソ・イングクが宣祖の嫉妬から身を守るため聡明さを隠す王、「王の女」ではチソンが一途な恋を貫く王、「火の女神ジョンイ」ではイ・サンユンが人間味溢れる姿で恋する若き光海君を体現しているわ!










