【朝鮮王朝初代】太祖(イソンゲ)|朝鮮の祖は気遣いの王だった?

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・朝鮮を建国した王様ってどんな人?
・気遣いの王だったってどういうこと?
・太祖が登場する作品が知りたい!

なつき

こんな声に答えていくよ!

理想に燃え民衆のために新国家・朝鮮を建国した初代王・太祖。

朝鮮王朝の偉大なる始祖という輝かしい実績とは裏腹に、一人の父親として後継者争いをする息子たちに疲弊し、晩年は隠居生活を送りました。

そんな朝鮮の祖の生涯とは一体どのようなものだったのでしょうか。

そこで今回は、「【朝鮮王朝初代】太祖(イソンゲ)|朝鮮の祖は気遣いの王だった?」と題しご紹介していきます。

目次

太祖(テジョ)/李成桂(イ・ソンゲ)のプロフィール

イ・ソンゲ
姓名李成桂(イ・ソンゲ)
生没年1335年10月27日〜1408年6月18日
親族父:李氏春
母:永興崔氏
妻:承仁順聖神懿王后(朝鮮建国の1年前に死去)、順元顕敬神徳王后(朝鮮王朝初代王妃)
息子:定宗、太宗、他

略年表

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1335年李子春(イ・ジャチュン)の次男として誕生する。
1360年高麗の官吏となる。
1388年クーデターで権力を掌握する。
1392年朝鮮を建国、初代王として即位する。
1394年漢陽に遷都する。
1398年第一次王子の乱により、次男・芳果(バングァ 後の2代王・定宗)に譲位する。
1400年第二次王子の乱を鎮圧した五男・芳遠(バンウォン)が3代王・太宗として即位する。
1408年74歳で亡くなる。
引用:韓国時代劇で学ぶ人物事典

史実を分かりやすく解説

なつき

彼が今の韓国、つまり朝鮮王朝を建国した祖よ。

はると

このおじいちゃんが?一体どうやって国を作ったの?

なつき

イ・ソンゲは落ちぶれた豪族(地方の有力者)の家に生まれたんだけど、幼い頃から賢くって、戦略を練ったり果敢に戦ったりすることが得意だったの。高麗軍に入ってからは、すぐに頭角を表して一目置かれる存在になったのよ。

はると

それで、それでいつ転機が訪れたの?

なつき

1388年の中国・明との戦いよ。当時高麗の王だった第32代・禑王(ウワン)は勢力を伸ばす明への対応に苦しめられていたの。小国が大国に逆らうことでのリスクや、これといった革策もないままの出兵にイ・ソンゲは反対したんだけど、禑王はイ・ソンゲの言葉を聞き入れずに出兵を断行したの。

はると

禑王は、禑王なりに焦りもあったんだろうね…。

なつき

そうね。でも逆境に立っている時こそ、一国の王たる者には冷静になって家臣の言葉に耳を傾けたりしてほしいものだけどね…。イ・ソンゲは禑王の命令通り軍を率いて出陣するんだけど、明日、いよいよ明に攻め入る!って時に「やっぱりこんな無益な戦いは無謀だ、我々の真の敵は禑王だ!」って考え直すの。それで、一緒に出陣した兵たちを味方につけて高麗の都に引き返して禑王を攻め入るの

はると

まさか、これがあの有名な「威化島(ウィハド)回軍」?!

なつき

そうよ。よく知ってたわね。この下克上を機に4年後の1392年にイ・ソンゲは自らが王となった朝鮮王朝を建国したの。晩年は相次いで起こった2度の王子の乱で心身ともに疲弊し隠居生活を送ったそうよ。太宗の再三の求めにも帰京しなかったんだって。

太祖(テジョ)/李成桂(イ・ソンゲ)のドラマ作品

作品名(ドラマ)役者名
『大風水』チ・ジニ
『鄭道博』ユ・ドングン
『六龍が飛ぶ』チョン・ホジン
『イニョプの道』イ・ドギョン
『純粋の時代』ソン・ビョンホ
『チャン・ヨンシル』キム・ギヒョン
『パイレーツ』イ・デヨン
なつき

朝鮮王朝建国の立役者である李成桂を描いたドラマや映画は多いわ。『六龍が飛ぶ』では勇猛な武将でありながら、建国までの道のりを決して焦らず機が熟すのを待つ、思慮深い李成桂が描かれているわ。

はると

『六龍が飛ぶ』は人気だよね。他におすすめはある?

なつき

そうね〜。『大風水』なんてどうかしら。この作品は、建国前夜を風水と絡めてファンタジックに描写しているんだけど、思わず突っ込みたくなるほど決断を下さない李成桂がどこか人間臭くて個人的に好きなのよね。

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