奇皇后(きこうごう)|貢女から元の皇后に上り詰めた女性の波乱万丈な生涯

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更新日:

・奇皇后ってどんな人?
・ドラマが有名だけど史実ではどうだったの?
・そもそも貢女(コンニョ)って何?

なつき

こんな疑問に答えていくよ!

ドラマ『奇皇后ーふたつの愛 涙の誓いー』では、貢女から皇后へ上り詰めるシンデレラストーリーとして描写されていた奇皇后。

そんな、彼女の実際の生涯は一体どのようなものだったのでしょうか。

そこで今回は、「奇皇后(きこうごう)|貢女から元の皇后に上り詰めた女性の波乱万丈な生涯」と題しご紹介していきます。

目次

ドラマ『奇皇后』と史実を分けて理解する

ドラマでは、主人公が困難を乗り越えて皇后へ上り詰める過程を、恋愛や宮廷内の対立を交えて描いています。一方、史実で重要なのは、高麗出身の奇氏が元の皇帝トゴン・テムルの后となり、皇太子の母として大きな政治力を持ったことです。会話や細かな人間関係はドラマ上の表現として、元と高麗の関係や奇氏一族の動きは歴史の軸として分けると理解しやすくなります。

時代全体は高麗王朝の歴代王まとめで確認できます。奇氏一族を粛清して反元政策を進めた恭愍王と、その改革を支えた魯国公主の記事を続けて読むと、奇皇后が元で力を強めた時期に、高麗側がどのような選択を迫られていたのかが見えてきます。

  • 高麗側の視点:元の影響から離れ、自国の政治を立て直そうとする動き
  • 元の宮廷側の視点:皇后と皇太子を中心に権力基盤を固めようとする動き
  • ドラマを見る視点:史実の年代と、物語として加えられた感情表現を分けて楽しむ

奇皇后(きこうごう)のプロフィール

名前奇皇后(きこうごう、キファンフ)、別名・完者忽都皇后 奇氏(ワンジャホルトファンフ キシ)
生没年1315年〜没年不詳
配偶者元15代皇帝トゴン・テルム
息子アユルシリダラ

略年表

スクロールできます
1315年高麗の下級官僚・奇子敖の末娘として生まれる。
1333年元15代皇帝トゴン・テルムの即位に伴い、貢女として元に旅立つ。
1340年皇太子アユルシリダラを出産する。
1356年反元政策を進める高麗第31代王・恭愍王(コンミンワン)が奇氏一族を粛清する。
1363年恭愍王の廃位を訴える。
1365年バヤン・クトゥク皇后の死に伴い、次皇后から正皇后に昇格する。
引用:韓国時代劇で学ぶ人物事典

分かりやすく解説

なつき

元の干渉下、貢女に選ばれた奇氏が元へ旅立つと、女官として元の順帝トゴン・テルムの食事の世話を任され、寵愛を受けるようになったわ。でも、後宮ではダナシリ皇后による激しい嫌がらせが待っていたの。

はると

女同士の嫌がらせってどこにでもあるよね…。

なつき

奇氏がひたすら耐え忍ぶと、ほどなくして皇后の兄が謀反を起こし、皇后を含む一族が処刑されたわ。この一件で邪魔者はいなくなったんだけど、奇氏の正皇后冊立にはまだ抵抗があって、順帝はバヤン・クトゥクを正皇后として迎え、奇氏は次皇后となったの。

はると

ふ〜ん。

なつき

こうして奇氏が元で勢力を強めると、高麗の奇氏一族も権勢を振るい始めたわ。しかし1356年、反元派だった恭愍王によって奇氏一族は殺されてしまうの。これに反発した奇氏は順帝に恭愍王の廃位を訴えたそうよ。やがて奇氏はバヤン・クトゥク皇后の死によって、正皇后の座を得たわ。

はると

ついに貢女から元の皇女にまで上り詰めたんだね!

なつき

ええ。この頃になると、奇皇后は息子のアユルシリダラ皇太子を皇位に就けようと企んでいたんだけど、明の台頭によって元は内モンゴル応昌(おうしょう)に追いやられ、順帝はこの地で没してしまうの。奇皇后がいつどこで亡くなったかは定かではないそうよ。

貢女(コンニョ)たちの生涯

なつき

そもそも貢女とは何かについて紹介していくわね。

豆知識:貢女(コンニョ)とは
若い女性を貢ぎ物として献上すること。古くは5世紀頃にさかのぼるとされていて、高麗後期から朝鮮時代にかけて最も盛んに行われていた。当時、朝鮮半島から中国に送られた貢女の数は数千人にのぼると言われている。

なつき

24代王・元宗(ウォンジョン)の時代には140人もの貢女が元に送られたそうよ。

はると

貢ぎ物として自分の娘を差し出すことになるなんて居た堪れないね。

なつき

ええ。だから娘のいる家庭では幼いうちに結婚させたり、顔にわざと傷をつけたりして抵抗したそうよ。

はると

でもなんで、そもそも元にたくさんの女性を送っていたの?

なつき

元は同族婚を嫌い、他部族から妻をめとる習慣があったの。だから、常に女性が不足していたってわけ。領土が広大で人口が多かったことも、これに拍車をかけたと考えられているわ。

なつき

貢女たちの多くは元で高官の嫁にされたんだけど、中には花街で生涯を終えたり、奇皇后のように皇帝からの寵愛を受ける者もいたそうよ。

はると

そうだったんだね。でも皇后にまで上り詰めた奇皇后はやっぱり特殊なケースだね。

奇皇后(きこうごう)の登場する主な作品

ドラマ名役者名
辛旽 シンドン ~高麗中興の功臣~(03)キム・ヘリ
奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-(13)ハ・ジウォン
なつき

史実では、元の後ろ盾を得て権勢を振るった悪女として有名だけど、ドラマでは貢女から皇后に上り詰めるシンデレラストーリーとして取り上げられているわ

はると

僕も『奇皇后』見たよ!男装したり嫌がらせに対しても機転を利かせて対処していたよね!“悪女”っていうイメージはドラマを見る限りではなかったな〜。

なつき

確かにそうかもしれないわね。高麗28代王・忠恵王がモデルだと言われているワン・ユとのラブストーリーなんかもあってドラマチックに描かれているものね。

なつき

でも、『辛旽 シンドン ~高麗中興の功臣~』では、史実通りの悪女として描かれているわ。比べて見るのも面白いかもね!

はると

そうだね!

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