【朝鮮王朝】王の生活(日常)や仕事|頂点に君臨する王の激務とは?

この記事では、朝鮮王朝時代の頂点に君臨した王の生活(日常)や仕事についてまとめています。

・韓国ドラマ『イ・サン』のサンってめっちゃ働くイメージあるけど、どんな1日なの?
・幼い頃から教育熱心だけど、なんで?
・王様って何時間寝るの?

ゆき

この記事では、こういった疑問に応えていくよ!

厳しい王位継承争いを勝ち抜いて朝鮮の”王”となった朝鮮歴代王27人。

王様は、「絶対的な権力者で、何不自由なく人生を謳歌している」なんてイメージもありますが、実は想像を絶するほど激務だったと言われています。

そんな王の日常や仕事を紐解き、新しい視点で時代劇ドラマを楽しんでいきましょう。

この記事で分かること
・王の生活(日常)や暮らし
・王位継承争いについて
・王の1日のスケジュール

【朝鮮王朝】王位継承の条件とは

ひろき

朝鮮王朝には建国の祖・太祖(李成桂/イソンゲ)以来、27人の王様がいたんだよね?!

ゆき

そうよ!よく覚えていたわね。
朝鮮の王は、27人全員が李成桂の直系男子で、俗に全州李氏とも呼ばれているわ。ちなみに、全州とは李家の祖先の発祥地のことで、これを本貫とも言うわね。

ひろき

王様全員が李氏なんだね。何か理由はあったの?

ゆき

まず大前提なんだけど、朝鮮王になるには全州李氏であることが絶対条件なのよ。更には、嫡男氏(正妃の長男)であることも重要だったみたいね。

ひろき

ふーん、そうなんだ。でも男の子が生まれない場合も当然あったよね?

ゆき

そうね、万一王様の嫡男がいない場合は、嫡次子や庶子が次ぐ場合もあるんだけど、それでも次世代に男児がいない時は養子を迎えることになってるんだよね。でも、これも必ず全州李氏の男児であることが絶対条件だったわ。

【朝鮮王朝】王位に就つく為には

ゆき

全州李氏の男児であることが王様になるための絶対条件だったわよね。そして王位に就つくには、まず王世子(または王世孫、王世弟)位に就かなければいけないルールがあるのよ。

ひろき

『王世子(ワンセジャ)』ってドラマでよく耳にするけど、
実際どんな仕事をするの?

ゆき

『王世子(ワンセジャ)』は、王様が病弱や国家的非常時で執務不能になったときに王の代理をするのよ。だから、王世子位に就くと朝廷の経筵(キョンヨン/王の御前で開かれる政策会議)に参加して王道を学ぶの。

ゆき

韓国ドラマ『イ・サン』のサンも英祖に任命されてから経筵に必ず参加したり、ときに政務を代行していたりしてたわよね。

ゆき

この業務を怠ってしまうと「王としての資質がない」と見られて、廃位になってしまう場合もあるのよ。

ひろき

「王世子は王様の子供」のイメージしかなかったけど、実際は多くの人に監視されながら色々政務をしなければいけなかったんだね、大変だ…。

【朝鮮王朝】王の生活(日常)や仕事

豆知識①「朝廷」の由来
・中国文化圏では政府のことを「朝廷」と呼んだんだけど、これは王様の執務が早朝から始まったことに由来するんだよ。だから「朝廷」=「政府」と覚えておこうね。

ひろき

王様の1日ってやっぱり早いの?

ゆき

朝鮮の王様の1日は、漢城(ハンソン)城内の時間帯に合わせられていたから、かなり早いわよ。

豆知識②漢城(ハンソン)城内の時間帯
・まず普信閣(ポシンガク)で、朝というにはまだ夜明け前に打つ罷漏(AM3時頃)という鐘を合図に四大門や宮門が開かれるんだよね。そして夜、人定(インジョン/PM7時〜8時頃)の鐘で門が閉められるの。この間が人々の行動時間ってわけ。

ゆき

王様は罷漏とともに起きて、まず王大妃(ワンテビ/前大王の未亡人)や大王大妃(テワンテビ/前々大王の未亡人)にご機嫌伺いをするの。

ひろき

えっ?!頂点に君臨している王様でもそんなことしなくちゃいけないの?

ゆき

そうよ、例え権力の頂点にあったとしても、年功序列は守るといったパフォーマンスをする習慣が当時もあったみたいね。

ゆき

ご機嫌取りをした後は、便殿(執務室)へ入って、まず承旨(スンジ/秘書官)から懸案事項の報告を受けて、朝参(チヨチヤム)と呼ばれる御前会議が始まるのよ。

ゆき

その後が経筵と呼ばれる王様の勉強時間ね!この経筵には王世子や高級官僚も加わって、学者とともに儒教経典、史書などを教材に討論形式の授業が行われるの。

ひろき

朝早くから年配方のご機嫌を取って、
勉強に励むなんて正に「人の鏡」だね!

豆知識③経筵の意義
・経筵は直面する懸案や政策を投影した政治の場でもあって、儒教的理想国家を模索するためのシステムだった文治主義の特徴が表れているんだよ。

ゆき

簡単な昼食を挟んだ後は、再び便殿で公文書と闘って、重臣たちと接見するのよ。ここでまた経筵が入ることもあって、これが夕食まで続くの。夕水刺(ソクスラ/夕食)を済ませると、再び王大妃や大王大妃にご機嫌伺い出向くのよね。

ひろき

王様の1日って本当に大変なんだね…。

ゆき

いえ、王様の1日はまだ終わらないわ。

ゆき

ご機嫌伺いに行った後、王様はもう一度上訴文に目を通したりして、政治的判断を考えるのよ。

ひろき

「ひぇぇぇぇぇぇ。」

ゆき

この時点でPM10時頃だったと言われているから、王様が寝殿で眠りに就くのはどうしてもPM11時過ぎね。そして、翌朝AM3時に再度ご機嫌伺いに行くのだから…睡眠時間は平均3〜4時間よ。

ひろき

王様は早死にするイメージあるけど、こんな生活を毎日送ってたなんて…

【朝鮮王朝】王の生活スケジュール表

時間スケジュール
AM3時〜4時頃起床
身繕い
王大妃や大王大妃へのご機嫌伺い
AM7時頃お粥などの軽食「初朝飯(チヨジヨバン)」を摂る
「経筵」を受ける
AM10時頃正式な朝食である「朝水刺(チヨスラ)」を摂る
「朝参(チヨチヤム)」と呼ばれる御前会議が開かれる
PM1時頃簡単な昼食を摂る
PM2時頃公文書を確認する
PM3時頃重臣たちと接見
PM4時頃「経筵」を受ける
PM5時頃「夕水刺(ソクスラ)」を摂る
PM7時頃王大妃や大王大妃へのご機嫌伺い
PM9時頃公文書を確認する
PM11時〜AM0時頃就寝
一般的な王の1日のスケジュール

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