・韓国ドラマ『イ・サン』のサンってめっちゃ働くイメージあるけど、どんな1日なの?
・幼い頃から教育熱心だけど、なんで?
・王様って何時間寝るの?
なつきこの記事では、こういった疑問に応えていくよ!
厳しい王位継承争いを勝ち抜いて朝鮮の“王”となった朝鮮歴代王27人。
王様は、「絶対的な権力者で、何不自由なく人生を謳歌している」なんてイメージもありますが、実は想像を絶するほど激務だったと言われています。
そんな王の日常や仕事を紐解き、新しい視点で時代劇ドラマを楽しんでいきましょう。
朝鮮王朝の王の仕事は3つに分けると分かりやすい
朝鮮王朝の王は、単に命令を出すだけの存在ではありません。毎日の仕事は、大きく「政務」「学習と討論」「王室の儀礼」に分けられます。時代劇の場面をこの3つに当てはめると、王が何をしているのか見分けやすくなります。
| 仕事 | 主な内容 | 時代劇で注目したい場面 |
|---|---|---|
| 政務 | 臣下からの報告、会議、公文書や上訴の確認 | 便殿で重臣が政策を進言する場面 |
| 学習と討論 | 経筵で儒教経典や歴史を学び、政策を議論する | 学者や臣下が王の判断に意見する場面 |
| 王室の儀礼 | 王大妃への挨拶、食事、王室行事への出席 | 王室内の序列や親子関係が表れる場面 |
実際の日課は王の年齢、政治状況、戦争や病気によって変わります。制度を整えた世宗、長く王位にあった英祖、改革を進めた正祖を比べると、同じ王でも仕事の重点が異なることが分かります。経筵や政治判断の背景は、朝鮮王朝と儒教の解説も参考になります。
朝鮮王朝の王を理解する関連記事
朝鮮王朝の王の生活を理解するには、王だけでなく、王妃、両班、身分制度、官職制度の関係もあわせて見る必要があります。歴代王一覧や制度記事へ進むと、ドラマで描かれる宮廷生活や政治判断の背景がより分かりやすくなります。
【朝鮮王朝】王位継承の条件とは



朝鮮王朝には建国の祖・太祖(李成桂/イソンゲ)以来、27人の王様がいたんだよね?!



そうよ!よく覚えていたわね。朝鮮の王は、27人全員が李成桂の直系男子で、俗に全州李氏とも呼ばれているわ。ちなみに、全州とは李家の祖先の発祥地のことで、これを本貫とも言うの。



王様全員が李氏なんだね。何か理由はあったの?



まず大前提なんだけど、朝鮮王になるには全州李氏であることが絶対条件なのよ。更には、嫡男氏(正妃の長男)であることも重要だったみたいね。



ふーん、そうなんだ。でも男の子が生まれない場合も当然あったよね?



王様の嫡男がいない場合は、嫡次子や庶子が継ぐ場合もあるんだけど、それでも次世代に男児がいない時は養子を迎えることになっていたそうよ。でも、これも必ず全州李氏の男児であることが絶対条件だったわ。
【朝鮮王朝】王位に就つく為には



全州李氏の男児であることが王様になるための絶対条件だったわよね。そして王位に就つくには、まず王世子(または王世孫、王世弟)位に就かなければいけないルールがあるのよ。



『王世子(ワンセジャ)』ってドラマでよく耳にするけど、
実際どんな仕事をするの?



『王世子(ワンセジャ)』は、王様が病弱や国家的非常時で執務不能になったときに王の代理をするのよ。だから、王世子位に就くと朝廷の経筵(キョンヨン/王の御前で開かれる政策会議)に参加して王道を学ぶの。



韓国ドラマ『イ・サン』のサンも英祖に任命されてから経筵に必ず参加したり、ときに政務を代行していたりしてたわよね。この業務を怠ってしまうと「王としての資質がない」と見られて、廃位になってしまう場合もあるのよ。



「王世子は王様の子供」のイメージしかなかったけど、実際は多くの人に監視されながら色々政務をしなければならなかったんだね。大変だ…。
【朝鮮王朝】王の生活(日常)や仕事





王様の1日ってやっぱり早いの?



朝鮮の王様の1日は、漢城(ハンソン)城内の時間帯に合わせられていたから、かなり早いわよ。



王様は罷漏とともに起きて、まず王大妃(ワンテビ/前大王の未亡人)や大王大妃(テワンテビ/前々大王の未亡人)にご機嫌伺いをするの。



えっ?!頂点に君臨している王様でもそんなことしなくちゃいけないの?



そうよ、例え権力の頂点にあったとしても、年功序列は守るといったパフォーマンスをする習慣が当時もあったみたいね。



ご機嫌取りをした後は、便殿(執務室)へ入って、まず承旨(スンジ/秘書官)から懸案事項の報告を受けて、朝参(チヨチヤム)と呼ばれる御前会議が始まるのよ。



その後が経筵と呼ばれる王様の勉強時間ね!この経筵には王世子や高級官僚も加わって、学者とともに儒教経典、史書などを教材に討論形式の授業が行われるの。



朝早くから年配方のご機嫌を取って、勉強に励むなんて正に「人の鏡」だね!



簡単な昼食を挟んだ後は、再び便殿で公文書と闘って、重臣たちと接見するのよ。ここでまた経筵が入ることもあって、これが夕食まで続くの。夕水刺(ソクスラ/夕食)を済ませると、再び王大妃や大王大妃にご機嫌伺い出向くのよ。



王様の1日って本当に大変なんだね…。



いえ、王様の1日はまだ終わらないわ。ご機嫌伺いに行った後、王様はもう一度上訴文に目を通したりして、政治的判断を考えるのよ。



ひぇぇぇぇぇぇ。



この時点でPM10時頃だったと言われているから、王様が寝殿で眠りに就くのはどうしてもPM11時過ぎね。そして、翌朝AM3時に再度ご機嫌伺いに行くのだから…睡眠時間は平均3〜4時間よ。



王様は早死にするイメージあるけど、こんな生活を毎日送ってたなんて…。
【朝鮮王朝】王の生活スケジュール表
| 時間 | スケジュール |
|---|---|
| AM3時〜4時頃 | 起床 身繕い 王大妃や大王大妃へのご機嫌伺い |
| AM7時頃 | お粥などの軽食「初朝飯(チヨジヨバン)」を摂る 「経筵」を受ける |
| AM10時頃 | 正式な朝食である「朝水刺(チヨスラ)」を摂る 「朝参(チヨチヤム)」と呼ばれる御前会議が開かれる |
| PM1時頃 | 簡単な昼食を摂る |
| PM2時頃 | 公文書を確認する |
| PM3時頃 | 重臣たちと接見 |
| PM4時頃 | 「経筵」を受ける |
| PM5時頃 | 「夕水刺(ソクスラ)」を摂る |
| PM7時頃 | 王大妃や大王大妃へのご機嫌伺い |
| PM9時頃 | 公文書を確認する |
| PM11時〜AM0時頃 | 就寝 |










