・チュモンって実在の人物なの?
・数々の伝説に興味ある!
・チュモンが愛したソソノとイェソヤについて知りたい!
こんな疑問・要望に答えていくよ!
卵から生まれたという伝説の英雄にして高句麗の初代王・チュモン。
2006年にドラマ化されたことを機に日本でも大きな反響を呼んだ大ヒット作品ですが、ドラマでは描かれなかったチュモンの真の姿とは一体どのようなものだったのでしょうか。
そこで今回は、「チュモン(朱蒙)が愛したソソノとイェソヤは実在する?高句麗初代王を調査」と題しご紹介していきます。
チュモン(朱蒙)のプロフィール
名前/別称 | 朱蒙(チュモン)/東明聖王(トンミョンソンワン)、東明王(トンミョンワン) |
生没年 | 紀元前58〜紀元前19年 |
在位期間 | 紀元前37〜紀元前19年 |
略年表
紀元前58年 | 扶余国の王子として誕生。 |
紀元前51年 | 7歳にして怪力を持ち、弓矢の腕前に優れ「朱蒙」と呼ばれる。 |
紀元前37年 | 兄たちに命を狙われ逃亡。卒本(チョルポン 遼寧省桓仁)の地に至り高句麗を建てる。王姓を高と定める。 |
紀元前28年 | 周囲の小国を併呑し領土を拡大する。 |
紀元前19年 | 亡くなる。息子の類利(瑠璃明王)が王位を継承する。 |
「朱蒙」は扶余の言葉で「弓の達人」と言う意味があったそうよ。
史実では
チュモ、チュンモ、チュンヘ、サンヘなどの名で伝わるが『三国史記』ではチュモンの名で記される。高句麗の開祖であり、百済王にも系譜をつなぐ神話上の王。
伝説によれば、天帝の子・解慕漱(へモス)と契った河の神、河伯(ハぺク)の娘・柳花(ユファ)の生んだ卵から生まれた子だとされる。
扶余(プヨ)のクムワ王に引き取られて成長したが、わずか7歳で弓矢を自作し、射れば百発百中の腕前だったことから、弓矢の達人を意味する朱蒙と呼ばれた。
しかし、クムワ王の7人の王子や臣下に妬まれ、命を狙われたため母の手助けにより国外へ逃亡。韓国時代劇で学ぶ人物大辞典
魚たちがかけてくれた橋で鴨緑江(アムノッカン)を渡り、肥沃な卒本扶余の地に至り、城を築いて周辺部族を従え、高句麗を建国したという。
卵から生まれたり、魚たちが橋をかけてくれたりしたって不思議だね。神話上の王…。でも、火の無い所に煙は立たぬって言うしね。
チュモン(朱蒙)が愛したソソノとイェソヤは実在する?
ネット検索すると「ソソノ イェソヤ 実在」って出るんだけど、結局この2人は実在するの?
もちろん、存在するわよ!私も高句麗時代に関しては正直そんなに詳しくはないけど、史実にはソソノは百済の始祖・温祚王の母・召西奴として記録され、イェソヤは高句麗2代王・琉璃明王の母・礼氏として確認されているの。だから実在することは確かね!
そうなんだね!ちなみに、子供たちの相関はどうなってるのか教えてよ!
ドラマにも登場してたけど、沸流(ピリュ)と溫祚(オンジュ)の父は優台(ウテ)といって同じ部族の男性よ!だから父親はチュモンではないわ!ウテが早くに亡くなってチュモンと一緒に育てていたからちょっとよく分からなくなるけど、言うならチュモンは育ての親ね。
ユリに関しては、イェソヤとチュモンの子供ね!一応史実とドラマは同じで、幼い頃ユリは父親の存在を知らず、のちに高句麗の王・チュモンが父親だと知ったそうよ!
なるほど!詳しくありがと!
ただ、『三国史記』によると扶余(プヨ)と卒本(チョルボン)はかなり離れていて、テソとソソノは出会う機会もなかったのでは?とされているの。ここはドラマと史実との大きな違いかもね!
チュモン(朱蒙)が登場する主な作品
作品名(ドラマ) | 役者名 |
朱蒙<チュモン>(06) | ソン・イルグク |
百済の王 クンチョゴワン(10) | イ・ドクファ |
『朱蒙』では、漢に逆らう革命家の父と河伯族の娘の間に生まれ、父の親友だったクムワ王に引き取られる設定になっているわ。
ちなみにチュモンの出生に関しては、天光受胎という興味深い神話が残っているのよ。
どんな内容の神話なの?
チュモンの母・ユファが南を流れる優渤水でクムワ王と出会って「遊び先で、ヘモスに誘われてついて行ったところ中々帰してくれなくて、両親一族の怒りをかって仕方なくここに住んでいます」と話したの。
それを怪しく思ったクムワ王が捕らえて部屋に閉じ込めたところ、日光がユファを照らして身篭らせ、やがて大きな卵を産んだの。王自らが割ろうとしても割れず、ユファに返して温め続けさせたところ卵が割れて、男の子が生まれたんだって。それがチュモンと言われているわ。
なんだって?!!日光が身篭らせた?!実に不思議な話だ!でもこればかりは、ドラマ通りヘモスとの間の子っぽいけどな…。
私もそうじゃないかとは思うんだけどね〜。あと、ドラマでは兄の数も7人から2人に減らされているわ!何より、幼少期から文武両道で怪力の持ち主だったはずが、ドラマでは臆病な軟弱少年として描かれているの(笑)
そこはやっぱりドラマだね。ストーリーとして主人公がレベルアップする過程が欲しいもんね。
ええ。狙い通り、少しずつ男らしく成長していく姿が支持を集めてドラマは大ヒット!日本でも繰り返し再放送されてファンも多いわよね!