【高麗王朝初代】太祖(ワンゴン)|朝鮮半島を統一した高麗王朝の創始者

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なつき

この記事では、高麗王朝の初代王・太祖(ワンゴン)についてまとめているわ。プロフィールから略年表、登場するドラマなど網羅的に解説しているから、ぜひ最後までみていってね。

目次

太祖(テジョ)/王建(ワンゴン)のプロフィール

本名王建(ワンゴン)
生没年877〜943年
在位期間918〜943年
王后神恵王后柳氏、荘和王后呉氏、神明順成王后劉氏、神静王后皇甫氏、神成王后金氏、他
息子2代王・恵宗、3代王・定宗、4代王・光宗、他

略年表

877年松岳地方(現在の開城)で誕生する。
901年弓裔(クンイェ)が後高句麗を建国する。
918年弓裔を追放して自らが王位に就く。
919年国号を高麗とする。
935年新羅が降伏する。
936年後百済を倒して朝鮮半島の統一を果たす。
943年67歳で死去。
引用:韓国時代劇で学ぶ人物事典

太祖を取り巻く人物

なつき

ここでは、太祖を取り巻く人物をまとめているよ。
タブを切り替えると詳細情報が見れるから、気になった人は見てね。

神恵王后 柳氏(シネワンフ リュシ)

  • 太祖王建を陰で支え、信望を集めた第1王后
  • 生没年:不詳
  • 主な登場作品:太祖王建[パク・サンア]

荘和王后 呉氏(チャンファワンフ オシ)

  • 太祖の第2王后で、第2代王・恵宗の母
  • 生没年:不詳
  • 主な登場作品:光宗大王〜帝国の朝〜[パン・ヒョジョン]、太祖王建[ヨム・ジョンア]

神明順成王后 劉氏(シンミョンスンソンワンフ ユシ)

  • 太祖の第3王后で定宗、光宗の母
  • 生没年:不詳
  • 主な登場作品:光宗大王〜帝国の朝〜[チョン・ヨンスク]、麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜[パク・チヨン]

神静王后 皇甫氏(シンジョンワンフ ファンボシ)

神成王后 金氏(シンソンワンフ キムシ)

  • 太祖の第5王后で新羅王室の血を引くお姫様。
  • 生没年:不詳
  • 主な登場作品:麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜[チョン・ギョンスン]

史実では

高麗王朝の創始者。新羅末期に台頭した弓裔(クンイェ)が後高句麗を建国すると、幼い頃から武芸に秀でた王建は忠臣として数々の武勲を立てた。特に、西南海域で水軍を統率して目覚しい活躍を見せた。


新羅の王族の血を引く弓裔は建国後の理念に欠け、次第に暴君となっていった。そんな弓裔を同志とともに追放した王建は、諸将に推戴されて918年に王位に就き、国号を高麗と定める


即位と同時に太祖を名乗ると、都を故郷の松岳(ソンアク)に置き、翌年に農民への免税など、民衆の暮らしを楽にするための施策を積極的に執った。これが功を奏し、太祖に対する民衆の信望が高まった。


この頃、朝鮮半島には後百済と崩壊寸前の新羅があったが、935年、新羅は高麗に降伏、翌936年には太祖は権力争いで内部分裂を起こした後百済を倒して朝鮮半島統一を果たす


統一後は高句麗の復興を目指すという建国理念のもと、中央集権を確立していく一方、渤海(バレ)の棄民を積極的に受け入れ、豪族との通婚によって国家の安定を図った。

引用:韓国時代劇で学ぶ人物大辞典

ドラマでは

なつき

太祖の生涯を描いた『太祖王建』では、高麗王朝建国前夜の後高句麗王の弓裔、後百済王のキョンフォン、そして王建による三つ巴の争いが迫力満点に描かれているわ。

はると

そうだよね、自分の国が奪われて一つに吸収されることになるんだもんね。

なつき

次第に暴君になっていく弓裔に対し、チェ・スジョン演じる王建のあくまで忠誠を尽くしながら、来るべき時をひたすら待つ思慮深い姿が人気を呼び、この放送以来、太祖そのもののイメージが変わったと言われているわ。

はると

ドラマの影響ってすごいね!

なつき

実際に、王建は包容力を備えていて、部下や民衆からの信望も厚かったんだけど、儒教的道徳精神に反する者や外敵には容赦しない猛々しさも併せ持っていたそうよ。

なつき

息子だけでも25人いたと言われる太祖の後継者争いは『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』でタイムスリップしたヒロインのIUとロマンスを交えて、切なくドラマチックに描かれているわ!

はると

タイムスリップ系大好き!イケメン俳優も多く出てるみたいだし、ヒロインはIUだし顔面偏差値高め!胸キュンすること間違いなしだね!

太祖(テジョ)の豆知識

なつき

統一新羅、最後の王であった敬順王(キョンスンワン)と姻戚関係を結んでいた太祖は統一後も新羅出身の貴族や豪族の多くを家臣として重用していたの。

なつき

その反面で、後百済出身者に対しては官職への登用を厳しく制限したそうよ。

はると

なんで?姻戚じゃなかったから?

なつき

後百済末期に、内紛によって父と息子が対立した事件を王建が重く受け止めたからだそうよ。

なつき

太祖は943年にこの世を去ったんだけど、死の1ヶ月前に残した遺訓「訓要十条(フニョシプチョ)」の第8条で「車嶺(チャリョン)山脈以南と公州江(コンジュガン)外出身者は反乱が懸念されるため登用してはならない」と書かれていたの。

はると

なるほど。その地域の人たちに対する差別意識が後世まで続く地域対立につながったんだね。

太祖(テジョ)/王建(ワンゴン)の登場する主なドラマ作品

2000年放送 太祖王建(役者名:青年〜壮年期チェ・スジョン、幼少期オ・ヒョンチョル)

あらすじ 新羅が三国を統一して230年。衰退した新羅では王位剥奪合戦が繰り返され、豪族や民衆が反乱を起こし、貴族は独自に勢力を保持していた。高句麗だった地では僧侶であたクンイェがそのカリスマ性を武器に民衆の心を掴み、勢力を強めていた。しかし、クンイェは次第に権力に固執して暴政を振るうようになる。それを見かねた王建は反旗を翻し、自ら王となって高麗を建国し…。

2015年放送 輝くか、狂うか(役者名:ナム・ギョンウプ)

あらすじ 不吉な星の下に生まれた高麗・太祖王建の第四子ワン・ソは、父を殺した貴族勢力を滅ぼすため、秘密組織の長として活動を始める。ある日ソは、商団を運営する渤海最後の王女シンユルと運命的な出会いを果たす。だがソの弟ウクもまた彼女を愛してしまい…。

2016年放送 麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜(役者名:チョ・ミンギ)

あらすじ 湖に落ちた子供を助けようとして溺れた化粧品販売員、コ・ハジン。目を覚ました彼女は高麗時代にタイムスリップしており、ヘ・スという少女の体になっていた。高麗の初代皇帝、ワン・ゴンの宮廷で暮らすことになった彼女は、美しい8人の皇子と出会う。

なつき

1番のハマり役は、『麗<レイ>』のチョ・ミンギかしらね〜!太祖の人たらしな面をうまく表現しているわ。いや、でも『太祖王建』のチェ・スジョンも、この作品で青春スターから脱皮して、時代劇のカリスマになったみたいだし、選びきれないわね!

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